【ドイツ】ドラゴン伝説のケーニヒス・ヴィンター
ドイツ中西部、かつて西ドイツの首都だったボンの近郊に、ドラゴンが住んでいたと言われる岩山がある。
それがケーニヒス・ヴィンターにある、ドラッヘンブルグ城。
ライン河沿いの岸壁の上にあり、ケーブルカーを使って岩山の上までアクセスできると聞き訪問した。
駅はライン河沿いにある。ボンからつながるトラムなのだが、開放感のある景色が気持ちいい。
大きなコンテナを積んだ貨物船が行き交う川。この川は欧州の国境をまたぎ、物流の大動脈として機能している。その傍らを自転車で駆け抜ける人々も多くいる。
トラムはボンの中央駅から繋がっている。
周囲の地形含めた、場所はこの辺り。
ボンまで行けばアクセスは容易。
龍の住処へ
駅から歩くこと10分弱、ドラッヘンブルク城へアクセスするケーブルカーの乗り場に到着する。
週末だったこともあり混雑していたが、15分に1本ほどケーブルカーが出ているのでそんなに待たない。
健脚の主は歩いて上がることも可能。また、こどもはロバの上に乗って登っていくサービスもある。
電車好きとしては、ケーブルカーに乗らない選択肢はなかった。
結構な坂道。
ぐいぐい登っていき、中間駅でまず降りる。山の中腹にあるのがドラッヘンブルグ城。
荘厳な城。
中は豪華な色彩で彩られた内装。
なんでも、ジークフリードがこの城のある岩山に住むドラゴンを退治したという伝説が残っているらしい。
城の塔に登ってライン河沿いを見下ろす。景色がいい
ケーブルカーの頂上まで登ると、ジークフリードがドラゴンと戦ったと言われる岩山がある。
険しい岸壁。
東洋では、龍はどちらかというと神に近いような存在として崇められることが多い。龍神様という言われ方もするし、中国で龍は幸運の守り神のような役割を担っているのか、龍の置物も多い。
西洋の龍は東洋とは違い様々なようだ。ここドイツでは龍は退治される対象として、恐れ多い敵として表現されている。
架空の生き物ではあるが、ところ違えば色々違う。
西洋における龍のお土産
といったところで、ドイツの龍がどのように表現されているのかお土産やさんで見ることができた。
まずはドラッヘンブルグ城の名物「龍の涙ワイン」
赤・城それぞれある。ラベルを見ると龍の流している赤い涙をグラスにためている‥。シュールな絵だが、西洋での龍に対する見方が垣間見えるようだ。
お土産やさんにあった数々のドラゴングッズの中でも、すごくかっこいいと思った置物のひとつ。
龍は宝箱を守っている。そして羽があり、空を翔ける。東洋の龍は体が長く、羽がない形態が多い。それぞれの龍に対する見方が見える。
そういえばRPGゲームの「ドラゴンクエスト」は、ドラゴンを退治する話からスタートしていた。
舞台設定や文化背景などを見ても、西洋をモチーフにしているのと考えられる。
ドラッヘンブルグ城で龍を思う、充実したエクスカーションだった。