【ヨーロッパ】聖杯伝説2・パリのテンプル騎士団
マグダラのマリア
キリスト教の歴史の中でも謎が多いとされる人物、マグダラのマリアは娼婦とされたり、時にキリストの妻だったとされたり振れ幅が大きい。
かつ”マリア”という名の通りキリストの母でもある”聖母マリア”と混同されることも多く、正確に存在を把握するのは無信仰の日本人にとって相当な興味を持たないと難しい。
「マグダラのマリアはダヴィンチコードという作品の中で扱われ有名になりました」というガイドさんの一言から始まった探求の第一歩。
ベルギーで疑問を抱かなければ、僕も素通りしていたはずだ。
ダヴィンチ・コードのネタ本
手始めに読んだ本をご紹介したい。
ダヴィンチ・コードはフランスなどヨーロッパを舞台に話が進行する。キリスト教の伝記や聖書の福音書をなどをヒントに話が進んでいくのだが、どうやらマグダラのマリアはかなり重要な存在らしい。
それを読み解きたくてダヴィンチ・コードのネタ元と言われるこの本を購入し読んだ。
:マグダラのマリアと聖杯]
帯に思いっきりセールス文句が書いてあるのが気になるが、事実それに違わぬ内容だった。
マグダラをめぐる悲劇とその後の伝説。
現代まで語り継がれ、疑いもなく常識と思われていた秘められた真実など、読み出したら止まらなかった。
マグダラのマリアとは?聖杯とは?タロットカードの意味?
テンプル騎士団が関わってくる?
そしてそれは現代まで影響している‥??
詳しく書きたいのだが、ネタバレになるのでご興味のある方はぜひ購入して読んでみて欲しい。世界の秘密に迫れることは間違いない。
テンプル騎士団
陰謀論などの都市伝説で必ず出てくる、十字軍の雄であるテンプル騎士団。
都市伝説系TV番組や、それ系youtuberが数々発信してくれているので細かい説明は省くが、マグダラのマリアが残した聖杯を守りつづけているとされる。
いまだにその存在が囁かれるのは以前の影響力の大きさと、解散とともにそれを忽然と消せるわけがないという推測、それに加え彼らが守ってきたとされる聖杯にまつわる伝説があるからだろう。
中世においてヨーロッパ各地に支店を持ち、現在の銀行業務の先駆けをしていたとされるテンプル騎士団。一国の資産を上回る富と強固な武力、高貴な精神を兼ね備えた最強の集団。
彼らの痕跡が残る場所がいまだにある。
彼らの本拠地だったフランス・パリのテンプル地区だ。
テンプルの教会
ベルギーを訪れてから約1ヶ月後、幸運にもフランスを訪れる予定があったのでその地に足を運んだ。
パリにある、その名も”テンプル地区”。
場所はこの辺り。
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パリ右岸マレ地区の北部。まごう事ないTempleという駅がある。南北にtemple通りが走りその東側がかつて騎士団の本拠地だった修道院がある場所だ。
テンプルの駅から通りを南方面に見たところ。この通りの左側がかつての修道院。
テンプルスクエアという広場があるがその名残はほぼ見受けららない。
観光用の遺跡の説明プレートがある。
テンプル修道院の塀の中にあったテンプル塔は当時パリでも有数の高さを誇ったらしい。いまでも面影もないのだが、その場所にちなんだブラッスリーに”テンプル塔”の名は引き継がれている。
パリのロックダウンの影響で残念ながら店はクローズしていた。
写真ではフランス人がマスクをして街を出歩いている姿を捉えているのも印象深い。今ではこういった光景も珍しくなくなってきているのだろう。
正確にはテンプル修道院の外側になる位置だが、歴史の痕跡を探してテンプル通りに面する教会に入ってみた。
ハンガリー聖エリザベス教会という名の教会だ。とても静かで荘厳な聖堂だった。
教会内にあったこのマーク。十字を示す。
テンプル騎士団の後を継いだとされる聖ヨハネ騎士団のマークらしい。正確な意図や由来はわからない。
なんらかの縁がある事は間違いなさそうだ。これがテンプル騎士団の痕跡、と言い切れないのは残念だが、書籍の中で得た知識が実際に目の前にヒントとして出てくる。
実際にその場に行く、旅の醍醐味そのものだ。