下北沢路地裏エアポート

Shimokitazawa Backstreet Airport

【stay home】意志力など役に立たない

外出自粛がスタンダードとなりつつある。
zoomを使ったweb会議も複数こなし、意外といけるじゃん?となり、このまま海外出張などはなくなってしまうのかと勘ぐってしまう。

短縮とはいえお店の営業もOK、なにより外食がまだできるだけ欧州よりはマシなのだが、それは消費者サイドの話。事業者の苦労は想像に難くない。
パリでロックダウンに出くわしたが、頑固なフランス人があれだけ一斉に事業停止できた根底には”政府が保証をする”という見えないコンセンサスがあるからで、もし政府保証をしなかったら個人主義国のフランスは名実共に壊滅している。

日本は
”感染者は増やしたくない。けれど事業保証でお金も配りたくない。なので個々人の自主性にお任せしますが、みんなわかってるよね?”
という古くから日本にある集団意識に訴えかける対策しか打てない。
抜本的に対策を打とうにも、深掘りするとどこかの利権水脈に刺さってしまうため掘り進めない、という既存構造が邪魔をする。
IT大臣が頑なに拒否している”ハンコのIT化”なんてどうなることやら。
そもそもIT大臣がハンコ議連の会長ってどうなんだ??
ブレーキ踏みながらアクセル回してるような‥www.jiji.com
根っこにあるのは「財源不足」という根も葉もない理由なのだが、日銀が湯水のごとく株価と為替の下支えに動いているのを見るとなんだかなあと思ってしまう。
ともあれ、状況と流れの中で最善の手を打つしかないのが我々庶民。

意志力の限界

在宅勤務が長くなった人も多いと思うが僕もしかり。
出勤も含めた移動のない日々で、一番難しいと感じているのが日々のメリハリ。
海外などで長くホテルに滞在する際には朝食時や15時などに、無理やり外のカフェにでて区切りをつけたりしていた。
同じような毎日の繰り返しに飽きるのは人間の性で、人は環境という外部要因に大きな影響を受ける。
過ごす時間が長くなった自宅で、そんなことを学んだのはこの本。

FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略

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意志力など役に立たない!という強烈な原題(Willpower Doesn't Work)。
どれだけ意志の力で頑張ろうと思っても、環境や流れがそうなっていなかったら意志など無力。
いままで意志が長続きしない自分を責めた方も多いかもしれないが(僕は適当に投げ出す方だ‥)それは仕方のないそうだ。自分を責める必要はない。

構造の方が強い 

引越しで7歳児の「識字能力」が上がった

上記は本文からの引用だが、住む場所や環境により識字率をはじめとする能力に大きく差が出るらしい。
環境与える影響は、子供には特に強い。

勤務者の場合、出勤することで仕事モードに入る。
家を出て駅に向かい電車に乗る。その儀式を経ることで切り替わり動くことができる。けれど在宅勤務が続くとその切り替えのスイッチを全て自分で入れなければいけない。
もともと不規則な勤務をしていた僕は、以前からそのスイッチの切り替えが苦手だった。
曜日の感覚も希薄だし、カレンダー通りという認識がなくなり1週間の境目が曖昧になる。
そこで編み出した工夫として、スプレッドシートで1週間の中でやるべき項目を記録してモチベーションにしていた。
具体例を挙げると運動だが、1年間365日の20%≒73日を目安に運動するため、週に1日以上、月で6回、年で73回を目指すように区切って管理している。

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運動管理シート

上記は僕の2019年の運動管理の履歴を切り取ったもの。
到達できそうでいかないくらいの年間ターゲットを決めて、それが見えるようにセルを組んで表示している。
ターゲットに向けて週間単位で期間を区切り記録していく。
水泳、ランニング、スキーやサーフィンも運動としてカウントし、計測できたら体重と高低の心拍数も記載する。
都合上隠した部分があるが、運動をした場所も残しておくと記憶と記録が合致するのでわかりやすい。
これでも計画通り遂行できない時があるので、どうやって改善したらいいか考えている。意志で頑張ろうとしても無理なので、外的な環境設定の改善を模索している。

環境を変えるとは、自動的なインプットを変えることと同意だと思う。

・「環境デザイン」という観点に立てば、世界は違って見えてくる

・環境デザインとは、成功せざるを得ないような状況を作りだすことを目指す

自分は変えられないが、環境は変えられる部分がある。
まずは机の上を整理するところから始めようかな。