下北沢路地裏エアポート

Shimokitazawa Backstreet Airport

【エアライン】航空需要とビジネスクラス

航空各社のGW実績が発表された。国内大手2社は国際線、国内線ともに昨年比95%減。
この自粛ムードの中では飛ぶ人もいない。なかでも国際線旅客が約9000人。GWに痛手であろう。
特に本邦航空会社の収益リズムは上期偏重型なので、GWと夏休みを直撃したら取り返せるのはクリスマスからの年末年始しかなくなる。
エアライン経営陣の深い悩みは想像に難くない。

各社の稼ぎ頭 ビジネスクラス

国際路線の稼ぎ頭はビジネスマンの乗るビジネスクラス
その需要回復が待たれるが、景気が悪くなるとまず出張を抑制するのが企業の定め。しばらく我慢の時が続きそうだ。
移動への見方が一変しそうな昨今だが、移動を提供する意味では行き先以外航空会社のバリューは全て同じ。
差別化はハードやソフト部分で、一番個性が出るのがビジネスクラスでもある。
なんとなくまとめようとしてほったらかしだったので、これを機会にまとめてみた。
シートを中心にした各社ビジネスクラスの比較。掲載するつもりで撮影してなかったので写真が雑なのはどうかご容赦を。

簡素だけど機能的なブリティッシュエアウェイズ

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British Airways

色味もシンプルなBA。機能的で使いやすい。

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British Airways

テーブルはもちろん、足置きがバタフライ式。

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British Airways

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British Airways

特筆すべきは足元のストレージ。スリッパや読み終わった雑誌など放り込んでおける。かゆいところに手が届く。

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British Airways

機材はB787だった。
機体全景を撮りたかったのだがボーディングブリッジに遮られた。

意外?快適なアエロフロート航空

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Aeroflot ロシア航空

続いてロシアのアエロフロート。シートはシェル型。横にはなれるがフルフラットではない。

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Aeroflot ロシア航空

足元は広々。

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Aeroflot ロシア航空

ストレージはシンプルだが物を入れるには十分使いやすい。
アエロフロートは様々噂?があるが、意外にも快適。
モスクワでの乗り継ぎやビザ取得の面倒さを除けば、ヨーロッパ方面行きへの選択肢としては悪くはない。
大圏航路で日本から近いのでフライトタイムが短い。そしてチケット代も大体安く済ませられる。(アエロフロートは他社の2割程度安いチケットが必ずマーケットに出てくる)
機材の写真も載せたかったのだが、探しても見つからなかった。銀色の悪役顔したA340

香港発世界の雄 キャセイパシフィック航空

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キャセイパシフィック航空

フルフラットになるセミ個室シート。

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キャセイパシフィック航空

コントローラーについてるミニスクリーン。メインのスクリーンと別表示が可能で、フライトinfoなどを表示させておくと到着時間などが常に確認できる便利ツール。

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キャセイパシフィック航空

足元にあるストレージ。物は色々入るのだが、シートをベッドにすると隠れてしまうのが難点。

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キャセイパシフィック航空

機材は最新鋭機のA350だった。

オイルマネーの威力 エティハド航空

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エティハド航空

産油国の豪華エアライン エティハド航空。色味がゴージャスな雰囲気。
テーブル上のデスクライトが無駄に色っぽい。

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エティハド航空

エティハド航空もミニスクリーンが充実している。
コントローラーに加え、縦型のスクリーンはライトの調光専用。

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エティハド航空

サイドテーブルの下がストレージになっているが、奥行きが浅く収納力はイマイチ。

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エティハド航空

機材はB787

成田ーアブダビ路線のこの機材はファーストクラスがない2クラス機材。

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エティハド航空

ちなみに総2階建のA380になると機体側面の物入れがある。

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エティハド航空

2階席側面は湾曲しているため、無駄なサイドスペースをストレージに生かした設計。
ナイトフライトだったのでライティングが眠い。実際ほとんど寝てしまった。

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エティハド航空

アブダビーヨーロッパを結ぶ超大型機材A380。ロンドンの絵が描かれている。
需要激減でこの大型機材は活躍の場が狭まっている。


以上4社並べてみたが、個性があって興味深い。
写真の整理が面倒で出せなかったエアラインもいくつかあるのだが、また折に触れてご紹介したい。
冒頭触れたが、やはり各社ビジネスクラスが一番差が出る。
今回はシートなどのハード面を中心にまとめたが、食事や飲み物などまた別の切り口で整理してみるのも面白いかもしれない。

昨今の需要減退で、稼ぎ頭のビジネスクラスも変節を迎えるかもしれない。
航空会社の曲がり角、どのように乗り越えそして進化していくのだろうか。
またそれを体験できるようになるのを、心待ちにしているのは僕だけではないはずだ。