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【ベルギー】ブリュッセル中心部・ベルギービール

”現在”という言葉を英語にすると”Present”。すなわち「贈り物」である。現在は未来からの贈り物である、という言い方や、贈り物である現在を受け取らなければならない、などいろいろな解釈ができるが、最近「おくる=贈る」と「おくれ=遅れ」は同根だという文献を読んだ。
”贈り物”をおくる時、そこには”遅れ”ばせながら、の実感があるからで、心に抱きながら伝えられずにいた思いを、”おくれ”の実感とともに”おくる”のだそうだ。

僕もブリュッセルにいる間にこの記事を書きたかったのだが、すでに”おくれ”ている。今こうしている場所は日本、東京だ。記事を書くときにはすでにその場所にいない、それはつまり遅れている。

現在は速い。その現在を捕まえるためには、過去を意識しては難しい。「ブログに書くために、写真を撮ろう」という瞬間に過ぎ去っていくことも多い。また逆に瞬間を感じ取るため、写真にとらえきれず心のファインダーのみに刻まれている物事も多々ある。
その点twitterinstagramなどのツールは優れた即時性を持っている。時代の流れで情報は即座に、鮮烈に共有されるようになってきてはいるけれど、切り取った「現在」を記憶の中でも生きている現在として命を吹き込むこういう作業も悪くないと思う。時代の利器も使いながら、うまい具合に間をとっていけたらいいな。

というわけで遅くなってしましましたが、ブリュッセルのレビューを書こうと思った次第。

ヨーロッパの中心 ブリュッセル

ブリュッセル グランプラス

ブリュッセル グランプラス

ベルギーは大きさ的でいえば関東地方ほど。だがその中に3つの言語圏がある多様な国家。そして首都であるブリュッセルにはEU本部が置かれている、いわばヨーロッパの中心。情報が行き交う、活発な感じは街の至る所で感じることができるが、街自体はコンパクトで歩きやすい。
街の中心にあるシンボルは、グランプラスという広場。市庁舎前の広場だが、夜になるとライトアップされる。有名なしょんべん小僧もこの近くにあり、グランプラスを中心に少し歩けばブリュッセルの著名な観光名所やお店は網羅できる。

中心部にある美しいアーケード。

ブリュッセル アーケード

ブリュッセル アーケード

賑わうお店の中にチョコレート屋さんが多数。有名店はだいたいこのアーケードで買い揃えられる。
ベルギーのお土産といったらチョコレート、それにベルギービールで間違いない。

修道院で作られた、秘密のビール

ベルギービール LUTGARDE

ベルギービール LUTGARDE

ベルギービールは相当な種類がある。瓶に入ったビールはどれもコクがあって美味しいが、数が多すぎて選ぶのに迷ってしまう。一助となれば幸いで、ご紹介するのはかつて修道院で作られていたという、LUTGARDEというビール。
ラベルには口に指を当てる修道女。一見、宗教上のタブーを犯したか?と不安になるようなパッケージ。
白いビールと、ブロンドのエールビールの2種類。

LUTGARDE

LUTGARDE 修道女

 「しー、、、秘密よ!」という意味深なメッセージ。
実は調べたところ、このビールが美味しいとの噂が広まるので、修道院の中だけの秘密よ!という意味だそう。門外不出だったビール、今ではいろんなところで飲める。
HPではLUTGARDEの発祥の意味や、飲めるお店や買える場所も地図で見れるようになっている。(HPの言語はベルギーらしく、3ヶ国語から選べる)

lutgarde.eu

キリスト教に馴染みがないとちょっとびっくりするが、よく読んでみるとユーモアがある。
門外不出の味。
どれだけおいしいのか、、、修道院に隠されていた秘密に迫ってみよう。