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【ベルギー】ブルージュ・屋根のない美術館

ベルギーはEU本部がある、欧州の中心とも言える国。規模は小さいが担う役割は大きく、新聞書面でベルギーの都市が踊る事も少なくない。
今回仕事で訪れたのは首都ブリュッセルだったのだが、日帰りで行ける観光都ブルージュに足を伸ばしてみた。(ブリュッセルのレポートはまた後日)

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水の都・ブルージュ

「北のベネチア」「屋根のない美術館」などと呼ばれる、美しい街。街を水路が貫く。今でも観光用に船が走っており手軽に乗れる。水辺から見る街はまた違った様相。

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ブルージュ 船から

歩いきた橋を下から潜り、陸とは全く違う導線で街を見る。古く船は物流を担っていたようだが、今では完全に観光用。とはいえ、行った土地で普段乗らない乗り物に乗る充実感は大きい。非日常的体験と合わさって強い印象を残すことは間違いない。

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ブルージュ 船で橋をくぐる

頭打つんじゃないかという高さの橋をくぐり抜ける。「気をつけて!」と船頭さんがアナウンス。手を上げて橋の欄干を触るお客さん。スリリング。
007シリーズだったら、ジェームズ・ボンドはこの橋の狭い隙間を利用して追っ手をやっつけるだろう。
ボンドがブルージュに現れたという情報はまだ聞いていない。

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ブルージュ 水辺のホテル

船でアクセスできる(できた?)というホテル。アナウンスで18?17世紀の、、といっていたのだがうまく聞き取れなかった。運河ならではの光景。ホテルは陸路で行くという前提でいる現代人の頭をリフレッシュしてくれる。欧州ではこういった光景も親しみのあるものなのだろうか。日本の時代小説を読んでみても、京都伏見の近辺はじめ関西などには裏に船が発着するような船宿がいっぱいあったようだ。
陸路の発達で船の恩恵は忘れ去られつつあるが、歴史を紐解けば水運の歴史の方がはるかに長い。水運が担っている大きさをあまり感じない現代だが、こうやって見方を変えると普段見えてなかった事柄が色々見えてくる。

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ブルージュ ボート乗り場

船の乗り場は街中に5、6箇所ある。どこから乗っても乗る距離と時間はほぼ一緒なので、都合に合わせて選べる。だが混雑具合には大きな差があるようなので、タイミング次第。

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ブルージュ ボート乗り場

どこから乗っても所要時間は30分程度。価格は10euro。

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ブルージュ マルクト広場

この街の中心、マルクト広場。
街に鐘を響かせる鐘楼がこの広場にあり街を見守っている。

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ブルージュ 鐘楼

高いところ好きとしては、街で一番高いところを見つけると血が騒いでしまう。
この鐘楼、全部で350段以上もある階段を自力で登らなければならない。しかも、安全上の理由ということで50人づつしか登れない。一人が改札をでたら、一人が改札を入れるという仕組み。週末では待ち時間が発生するので、ご注意を。

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ブルージュの街 鐘楼から1

同じ色の屋根の色が整然と並び、遠くにはこの街にある教会の聖堂、さらに奥には森の緑。今歩いてきた街を、こうして上から見る。今までの道程を、記憶のイメージと俯瞰した景色とつなぎ合わせ街を立体的に捕まえていく。
飛行機からみえる景色もそうだが、高いところから見る景色はただ過ぎ去って行ったら何の変哲も無いけれど、その場所に行ったという体験と結びつけることで強烈な立体感が生まれる。

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ブルージュ 鐘楼から2

ボートで渡った水路が見える。

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ブルージュ 鐘楼から3

さっきまで鐘楼を見上げていたマルクト広場を眺める。
僕が高いところが好きな理由は、ただ気持ちいいというのもあるけれど、俯瞰して見える視点がすごく豊かな気持ちをくれるというのもある。
この日は風がものすごく強くて、地上との違いを実感した。