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【パリ】悪化する世界情勢

悪化する世界情勢

どんどん変わるスケジュールとそれに対応するための準備でなにかと暇ができず、ようやくブログを更新する余裕ができた。
こんな中でも仕事がある事はありがたいのだと思うが、いままでは余裕がなさすぎた。
忙しすぎても余裕がないし、逆に3月末から始まったコロナ自粛や、先日の日本における緊急事態宣言もそうだが、余裕がありすぎても人はダメになる。
いい塩梅が一番良くて一番難しいのかもしれない。
同僚からも在宅勤務や帰休で時間を持て余している報告がちらほら届く。僕も今日からしばらく暇ができそうなので、やりたくてもできなかった事をまとめて取り組む計画をしている。このブログに関連する事柄もあるので、それに絡めて発信できればとも思っている。

ヨーロッパにおけるロックダウンと日本における自粛要請

日本も一昨日緊急事態宣言が発出され、外出における自粛要請が出た。けれど要請であって、命令や指示ではない。つまり店を休んだり、外出に対しての法的拘束力は無いのが日本。
対する欧州の場合、国や地域にもよるが法的な根拠があり外出や休業しないなどの行為は明確に違反となり罰則がある。
奇しくもフランスのロックダウン開始日に出くわし、パリの街が完全停止する様を目の当たりにした。

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パリ ロックダウン

休業指示は出たが、外出規制が発令される前という時期だったので、停止していく街をつぶさに観察する事ができた。
スーパーとパン屋さん以外本当に閉まっていた。生活必需品の中にパンがはいり、パン屋さんの営業は継続しているというのもフランスの特徴だ。この時は泊まっていたホテルのキッチンもルームサービスも停止してしまった(当然街のレストランやブラッスリーも閉店)ので、食料を確保するにはスーパーかパン屋さんに行くしかなかった。
温かいものが手に入るのはパン屋さんだけだった。

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パリ パン屋さん

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パリ パン屋さん

カラフルなショーウィンドーが目を引く。通常であればパリを彩ってくれる色彩なのだが、こういう非常時にはケーキよりパンやスープに手が伸びる。
このパン屋さんはホテルの近所で評価が高かった。パンも美味しいし、スープにもいろいろつけてくれる。店員さんも親切だった。

場所はこの辺り。
パン屋さんの名前は「JOSEPH」。

しかしふだんこだわりが強くて主張や文句ばかり言うフランス人が、いざ封鎖となると一斉にそれに従うのはすごく不思議だった。
現地で駐在の友人から聞いたのだが、そうは言っても彼らは自分たちが選んだリーダーの指示という自覚があるのと、休業したとしても補償を確実にしてくれるという確信があるというのが理由なんだそうだ。
同時に友人は「日本でここまでやるのは無理かもね」とも言っていた。
今まさにそういう状況になりつつあるわけだが、日本の迷走はもうしばらく続きそうな気がしている。
(ちなみに帰国は無事に出来、所属企業の保護のもと通常業務に復帰しております)